汚部屋になる原因は病気?汚部屋女子の心理に迫る

最終更新日:2023.04.17
あなたの汚部屋の原因は病気かもしれません。

いくら片付けても、結局汚部屋にもどってしまう――…

そんな時、ふと「もしかして病気なのでは?」と思ってしまうことありませんか?
実は片付けられないのは本人がだらしないからではなく、障害や心理面からのサインの可能性
もあります。
今回は、汚部屋になってしまう人の心理やかかっている可能性のある病気や障がい、その治療方法などについてご紹介します。

こんにちは。
コブツマニアの榛田(はりた)です。汚部屋が病気や障がいのサインであることもあります。身体ではなく、心が悲鳴をあげているのです。病気がわかれば、汚部屋にしない方法もわかっていきます。まずは汚部屋にしてしまう人の気持ちからご紹介いたします

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汚部屋にしてしまう人の心理とは

汚部屋にしてしまう人を「だらしない」と言うのはカンタンですが、実は「片付けなければいけないとは思っているのにできない」という人もいます。

片付けなければならないとわかっていても片付けられない人

意外と多いのがこのパターン。
「片付けなければいけないと思うけど、どう片付けていいのかわからない。
わからないうちにどんどん物がたまっていってしまった」というタイプです。
これは、自分にあった収納がわかっていないせいで起こります。

無気力で何もできずに片付けもできない人

なんのやる気も起きず、使ったものはそのままにしていて汚部屋になってしまうパターン。
普段の生活が手いっぱいで片付けまで手が回って行かないこともあります。

物が散らかっていると安心する人

物がたくさんあることに安心感を覚えるケース。
減らすことで自分が損をするのではと思ったり、片付いた部屋をさみしく思ったりします。

片付けができていたのに、ある日を境にできなくなった人

それまで片付けができていたのに、気付いたら汚部屋になっているケース。
よくあるのが、伴侶が亡くなったり、高齢になって片付けができなくなるケースです。

汚部屋になる可能性のある病気は?

汚部屋になったのは結果であって、結果には原因があります。
ここでは汚部屋になってしまう原因として考えられる病気などをご紹介します。

ADHD(注意欠陥・多動症)

脳機能の成熟や発達にかたよりが見られる病気です。
落ち着きがなかったり、物事に集中できなかったり、忘れっぽいなどの症状があり、日常生活に支障が出る状態が6カ月以上継続するとADHDとされています。

ADHDは物の居場所が決まっていれば片付けられるのですが、自分で物の位置を決めるのは苦手です。
そのため、部屋が荒れがちになります。

うつ病

なんだかやる気が起きない、なにをしても楽しくない、という心理的症状に加えて眠れない、食欲がないなどの症状が現れたらうつ病の可能性があります。
うつ病はストレスによって脳がうまく動かなくなっている状態です。

無気力でぼーっとして、部屋がぐちゃぐちゃになっても関心を示さない場合、うつ病かもしれません。

強迫性障害

強迫性障害は一つの考え方にこだわって日常に支障が出てしまう障害です。
「家の鍵をかけ忘れたかも」「ガスの元栓閉めたかな」と気になって一旦家に戻った経験のある方もいるでしょう。
それくらいならいいのですが、その頻度が病的になり、何度家に戻っても安心できず、結局外出できなくなるなど日常生活に支障が出るようになると強迫性障害の可能性があります。
他にも、手を病的に洗うなど、さまざまな症状があります。

汚部屋になってしまう原因として、大切な物を間違って捨ててしまって「片付けをすると嫌なことが起こる」と認識してしまうと、片付けるのが怖くなることがあります。
結果何も捨てられなくなり、汚部屋になるのです。

セルフネグレクト

ネグレクトは親が子供の世話を放棄することですが、大人が自分の世話を放棄することをセルフネグレクトと言います。
掃除に限らず「入浴が面倒」「食事が面倒」と本来生活していく上で必要な行動までしたくなくなったり、実際にしなくなることを指します。
結果として、「出したものはしまわない」「お風呂に入らない」「片付けない」と見事な汚部屋状態に。
この場合、本人に自覚がないケースが多いので、周囲が気付いてあげる必要があります。

ためこみ症

ためこみ症とは、長い期間に渡って物が捨てられず、生活に支障が出る症状を指します。
ゴミ屋敷などで注目を集めましたが、ためこみ症は10年ごとに進行すると言われるぐらい進行の遅い病気で、最初は自分の部屋に物をためこむため、家族に気付かれないケースもあります。
50代などになって家中にゴミがあふれる状態になって初めて受診する人も珍しくありません。
物を集めたり、集めたものを捨てられない場合はためこみ症かもしれません。

認知症

脳の神経細胞が減少したり破壊されたりして、日常生活に支障が出ることを認知症と呼びます。
ガスを締め忘れたり、捨てるものと捨てないものの区別がつかなくなるなど、これまでできていた行動ができなくなる病気です。
認知症というと高齢者をイメージするかもしれませんが、40代、50代、若ければ高校生でもなることがあります。
認知症になると、物の判断ができなくなってしまうため、片付けができなかったり物を捨てられなくなり、汚部屋になります。

病気かもと思ったらどうすればいいの?

「もしかして病気なのかも」と思ったら、心療内科など病院の診察を受けましょう。
他に困っていることがあれば、一緒に相談もできます。
汚部屋の原因が病気や疾患にあるとわかれば、自分を責めずにすみます。

病気だったらずっと片付けができないの?

「病気だったら、ずっと片付けができないの?」と思うかもしれません。
ですが、原因を知ることで対策をとることもできます。
たとえば、投薬で症状を抑えたり、自分に合った片付け方を見つけたりすることで、片付けができるようになることもあります。
また、サポートが必要であれば、そういった申請をすることもできるようになります。汚部屋脱出の第一歩を踏み出せるのです。

まとめ

「だらしがない」「ズボラ」
汚部屋の持ち主は自分でもそう思いがちですが、病気や障がいが原因の可能性もあります。隠れた病気を見つけて、汚部屋から脱出しましょう。

わたしたちコブツマニアでは汚部屋脱出のお手伝いとして不用品回収や清掃業務を行なっています。
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榛田圭悟の顔

監修:榛田 圭悟

これまでにコブツマニアで700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。

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