エアコンは年々性能やエネルギー効率が良くなっていますので、ちょっとしたきっかけで買い替えを検討する人も多いでしょう。また、賃貸物件の中にはエアコンが設置されているものも多いため、引っ越しに伴って今まで使っていたエアコンが不要になることも多々あります。
今使っているエアコンを手放す時は、できれば売ってお金に換えたいですよね。この記事では、エアコンの査定の3大ポイントを解説し、実際の買い取り事例や、高く売れるエアコンのモデルもご紹介します。その上で、エアコンをできるだけ高く売るためのコツとエアコンを売りに出す時の注意点をお伝えします。エアコンを売る時の参考として、是非お役立てください。
目次
高く売れるのはどんなエアコン?査定の3大ポイントとは
エアコンは基本的に容量が大きいものの方が高く売れます。ただし、30畳以上の部屋用の大容量エアコンなど、あまり大きすぎるものは需要が少ないため、買取価格が下がってしまう可能性も。
ここでは、容量以外でエアコンの査定額に大きく影響する3つの要素を解説します。どんなエアコンが高く売れるのかを把握しておけば、買取業者とうまく交渉を進めることができるかもしれませんよ。
エアコンの年式:新しい方が高く売れる
エアコンに限らず、家電は新しいほど高く売れます。つまり、エアコンの製造年を表す「年式」が新しいほど、高い買取価格がつくと言えます。
基本的に、エアコンを買い取ってもらえるのは製造から5年以内と思っておくのがよいでしょう。これはエアコンに限らず、多くの買取業者が設定している一般的な家電の買取可否の基準です。エアコンの耐用年数は9年とされていて家電の中では長いので、メーカーや状態によっては、製造後10年以内なら売れる可能性もありますが、その場合でも高い買取金額はつかないと考えておくのがよさそうです。
エアコンの容量と年式別の買取相場の目安は、おおよそ次のようになります。
製造後年数 | |||
容量 | 1~3年 | 3~5年 | 5~7年 |
~10畳 | 5千円~3万円 | ~1万5千円 | ~1万円 |
10~20畳 | 1万円~4万円 | ~2万円 | ~1万5千円 |
20畳~ | 2万円~7万円 | ~3万円 | ~2万円 |
エアコンは毎年秋口にモデルチェンジがありますので、このモデルチェンジの前だと特に高く売れます。
エアコンのモデル:日本メーカーの人気モデルが高く売れる
買取価格を左右する2つ目の要素は、エアコンのメーカーです。中国や韓国などの海外メーカー、あるいは日本の量販店のオリジナルブランドのものよりも、日本の主要メーカーのエアコンの方が高く売れます。特に人気があるのは、次のようなメーカーの製品です。
- ・SHARP
SHARPの代名詞とも言える「プラズマクラスター」シリーズには、室内のカビやウイルスの発生をおさえて除菌する機能や、衣類を脱臭する機能が搭載されており、根強い人気があります。最近ではプラズマクラスターイオン濃度の高い「プラズマクラスターNEXT」や、クラウドAIと接続された「COCORO AIR」搭載モデルも出てきており、こうした新機能の搭載モデルは特に高い買取価格がつきやすくなっています。 - ・TOSHIBA
東芝の「大清快」シリーズは、エアコン内部のメンテナンス機能が充実しているのが特徴です。手入れを簡単にする「楽ダストボックス」の他、フィルターの自動清掃機能や、汚れの付着や臭いを抑える機能なども搭載されていて、エアコン内部を良い状態に保つことができます。こうしたメンテナンス機能豊富なモデルは、高く買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。 - ・Panasonic
Panasonicの「エコナビ」シリーズには人感センサーが搭載されており、エアコン側で無駄な電力消費を抑えてくれます。これに加えて、最近は、搭載されたAIを通じて気象情報と連動し、空気が汚れる前に空気清浄を行う機能や、濃度の高いナノイーイオンを放出する機能など、次々に新たな機能が加わっています。こうした新機能を搭載した新しいモデルは特に高く売れるでしょう。 - ・ダイキン
ダイキンの「うるるとさらら」シリーズは、湿度のコントロールに優れています。最新モデルの中には、搭載されたAIが温度と湿度を制御するハイエンドな製品も登場しています。さらに、ダイキンのエアコンには、カビを抑えて内部を清掃する機能やフィルターの自動清掃機能がついているものもあり、東芝の「大清快」シリーズ同様、中古市場でも値崩れしにくくなっています。
エアコンについた臭い:タバコやペットの臭いは査定額を下げる
エアコンは汚れだけでなく臭いがつきやすいもの。特に室内でタバコを吸っていた人のエアコンは買取拒否になる可能性もあるほど、中古エアコンの買い取りにおいて臭いは大敵です。
室内でタバコを吸うと、エアコンにヤニが付着し、分解洗浄が必要になります。このように、業者が買い取った後、販売するために洗浄のコストがかかるため、結果的に買取価格が付かないという事態になりやすいのです。
他にも、ペットを飼っている家のエアコンにはペットの臭いがついている場合があり、こうした臭いも同様に査定に影響します。
エアコンを買い取ってもらうためには、極力室内でタバコを吸わず、普段からこまめに内部のクリーニングを行うなどして、できるだけエアコンに臭いがつかないようにするのが望ましいでしょう。
実際にどんなエアコンがいくらで売れている?
査定のポイントや人気メーカーがわかったところで、中古のエアコンがいくらくらいで売れているのか、実際の事例を見てみましょう。
実際の買い取り事例
実際の買い取り事例として、私たちコブツマニアの最近の買取実績をご紹介します。
- ・ダイキン 2019年製 ルームエアコン AN56WCP:5万5千円
18畳用サイズで、エアコン内部やフィルターを綺麗にする「お手軽クリーン」機能搭載モデルです。2019年製とまだ新しいこともあり、高価買取となりました。 - ・富士通ゼネラル 2017年製 ルームエアコン ノクリア AS-C40G:1万5千円
11~17畳用サイズで、みまもり機能や音声お知らせ機能、抗菌・防カビ機能などが搭載されています。2017年製とやや古いモデルですが、しっかりと買取価格がつきました。
この他に、コブツマニアでは、製造から5年以上経った古いエアコンを買い取った実績もあります。お客様からは「買ってから5年以上経っていたのでダメ元でしたが、買い取れるとのことで助かりました。引っ越しを検討している友人にもコブツマニアさんをオススメしようと思います」との喜びの声をいただいています。
今が売り時!?高く売れるエアコン
特に人気のあるエアコンには、とりわけ高い買取価格がつきます。例えば、コブツマニアが現在積極的に買い取りを行っているモデルには、次のようなものがあります。
- ・TOSHIBA ルームエアコン RAS-B566D
2016年製と比較的古い製品ながら、18畳用と需要の大きいサイズでパワフルさが人気のエアコンです。 自動クリーニング機能が搭載されており、きれいな空気を保てることも人気の理由です。 - ・SHARP ルームエアコン AY-H40H
コンパクトでハイグレードな「H-Hシリーズ」の2018年度モデル。高さ25cmで窓の上など狭いスペースにも設置できるほか、冷暖房を使わないときもプラズマクラスターの単独運転が可能とあって、大人気のエアコンです。
他にも、今が売り時のエアコンをこちらのページでご紹介しています。お使いのエアコンが含まれていないか、是非チェックしてみましょう。
(※上記の情報は2021年10月時点のものであり、リンク先のページの内容は更新されている可能性があります。)
エアコンを少しでも高く売るためのコツと注意点
エアコンの買取価格を大きく左右するメーカーや年式は変えることができませんが、手持ちのエアコンを少しでも高く売るために、できることもいくつかあります。
ここでは、エアコンを売りに出す時の注意点とあわせて、エアコンの買取価格を上げるためのコツを2つご紹介します。
高く売れる時期を選ぶ
エアコンに限らず、家電は、売りに出す時期を選ぶことで、買取価格が大幅に変わる可能性があります。エアコンの場合、本格的に冷房を使う夏に需要が増すので、夏前の6月~7月ごろに高く売れる傾向にあります。業者にしてみれば、6月~7月に買い取って夏の間に売れれば、在庫として管理する期間も短くなるので、この時期に売ってもらうのがありがたいようです。
反対に、春の引っ越しシーズンにはエアコンを手放したい人が増えるため、買取価格が下がる可能性があります。
また、先に触れたとおり、エアコンは秋口にモデルチェンジがありますので、特に新しいモデルの場合はこのタイミングで買取相場に動きがあります。できるだけ高く買い取ってもらうためには、モデルチェンジの前に売るのが良いでしょう。
掃除をして付属品を揃えておく
当然ながら、使用感の少ない綺麗なエアコンの方が高く売れますので、できる範囲で掃除をして汚れや臭いを落とすのが高額買取のためのコツです。
汚れの目立つフィルターは、取り外して掃除機をかけた後、水洗いもするとよいでしょう。ガンコな汚れは中性洗剤などを使って落とし、洗った後は陰干ししてしっかり乾かしてください。その他、エアコンカバーやルーパーも、雑巾などで拭いて綺麗にします。
タバコのヤニが付着している場合も、中性洗剤やアルコール、あるいは重曹、セスキ炭酸ソーダなどで落とせる場合がありますので、ぜひ試してみてください。
掃除の他に、リモコンや説明書などの付属品を揃えておくことも忘れずに。使っていないものはどこかにしまい込んでいるかもしれませんが、買い取りに出す際には、必ず全て揃えて出すようにしましょう。また、期間内の保証書があれば、それもあわせて提出すれば、査定額アップにつながる可能性があります。
【注意点】エアコンの取り外しは業者に任せる
エアコンを買い取りに出す場合、買取業者の査定日より前にエアコンを取り外してはいけません。というのも、取り外してしまうとエアコンの動作確認や状態のチェックができなくなるため、買い取りを断られてしまう場合があるのです。
エアコンの取り外しの際には、故障や事故もありえるので、査定後も取り外しは自分でせず業者に任せるようにしましょう。買い取りの際に無料で取り外しに対応している業者もありますので、事前にきちんと確認して業者選びをするのがポイントです。
特に、室内機と室外機の設置フロアが違う、あるいは配管が壁の中を通っているといったように特殊な設置状況だと、取り外し費用が増しますので、注意が必要です。取り外しが難しいケースでは買い取り不可になる場合もありますので、事前に設置状況を説明して相談しましょう。
売れそうにないエアコンでもまずは相談
ここまでの解説を読んで、自分のエアコンは売れないかもしれないと思っている人もいるかもしれません。確かに年式の古いエアコンなどは単体では買い取ってもらえないことが多いですが、他のものとまとめて出せば買取可能な場合もあります。すぐに諦めずに、まずは他に売れそうなものがないか検討してみてはいかがでしょうか。
買取の対象とならないエアコンでも、業者に頼めば格安で回収してもらえますし、製品によっては無料で回収してもらえる場合もあります。エアコンは自分で処分するとなるとお金や手間がかかりますが、業者に頼めば手間が省けるのが魅力です。多くの業者は、電話やインターネットで依頼するだけですぐに対応してくれます。
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まとめ
エアコンの買取価格は、エアコンのサイズを除けば、主に年式とメーカー、臭いの有無という3つの要素で決まります。製造後の年数が浅く、日本の主要メーカーの人気モデルで、タバコなどの臭いがついていないエアコンなら、高い買取価格が付きやすいと言えます。
お使いのエアコンがこれらの条件を満たしていなくても、夏に需要が増える少し前の時期に売りに出すことや、フィルターなどを綺麗に掃除すること、そして付属品を揃えることといった少しの工夫で、買取価格を上げることは可能です。ただし、故障や事故の原因となりますので、自分でエアコンを分解したり取り外したりするのはやめましょう。
単体では買取対象にならないようなエアコンでも、他のものとまとめて出すことで買い取ってもらえる場合もありますので、まずは業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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