片付けられない親の心理とは?ゴミ屋敷化を避けるための対処方法3選

最終更新日:2023.04.30
片付けられない親の心理とは?ゴミ屋敷化を避けるための対処方法3選

最近増えているという、「片付けられない親」。この言葉を聞いただけで、こうした親を持つ子世代の悩める表情が浮かんできそうです。もし、高齢で一人暮らしの親の家がどんどんモノであふれていくとしたら、後に残される子世代が不安に感じるのは当然ですよね。
この記事では、まず片付けられない親の心理を解説し、片付けを進めていくために子世代にできる3つの対処方法をご紹介します。親の家がゴミ屋敷化するのを避けるために、ぜひ参考にしてくださいね。

こんにちは。
コブツマニアの榛田(はりた)です。部屋が散らかっていると、つまずいて骨折する危険もありますし、親にもしものことがあったら遺品整理が大変ですね。この記事では、片付けられない背景にある心理をひもとき、うまく片付けを促していくための対処方法を具体的にご紹介します。


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片付けられない親が増えている

近ごろ、片付けられない親が増えています
高齢で一人暮らしの親の家を訪れるたび、物が増えていて、落ち着いて過ごすスペースもない…。そんなお悩みの声が、私たちコブツマニアにも寄せられています。

片付けられない親を持つ子世代は、どうしても遺品整理など先のことに目がいくため、親の年齢が上がると共に不安も増していくのでしょう。インターネットにも、片付けられない親に関する子世代からの切実な相談があふれています。

片付けられない親の心理とは?

片付けられない親にどのように対応すればいいのかを考えるためには、まず、親たちが片付けられない原因を理解することが大切です。そこで、まずは片付けられない親の心理状態に目を向けてみましょう。

片付けられない理由1:現代とは違う価値観

親世代は子世代とは生まれ育った時代が違うため、子世代とは違う価値観を持っています。たとえば、いわゆる「団塊の世代」を含む70代以上の親なら、戦時中あるいは戦後の生活を経験しています。当時はモノが希少な時代だったため、この世代はモノを捨てることに罪悪感を抱いている可能性があります。

また、1960~70年代の高度成長期には、モノは豊かさの象徴といった風潮がありました。モノのない時代を経て豊かな生活を手に入れた親世代としては、自分たちの豊かさを示すモノを捨てるのは受け入れがたく、使わないものでも手元に置いておきたい心理が働くのでしょう。

一方の子世代は、バブルの恩恵もあまり受けず、長引く不況の中で生きてきたため、親世代とはずいぶんと違った価値観を持っています。バブル崩壊後の景気低迷の中で、豊かさはモノではなく心の問題だという考え方が主流となりました。このため、子世代は躊躇なくモノを捨てることができます。子世代は、自分の親世代はこれとは根本的に違う価値観を持っていることを認識しておく必要がありそうです。

片付けられない理由2:物を捨てるのが苦手

当然ながら、片付けられないことには、世代全体の特徴の他に、個人の性格も大きく関係しています。

「まだ使えるから」、「上等だから」、など色々な理由から、モノを捨てるのをもったいないと感じ、手放すことができない人がいます。「今は使わないけれど、いつか使うかもしれない」、あるいは、「捨ててしまったら後悔するかもしれない」といったように、未来のことを漠然と想像して躊躇したり、不安を感じたりしているケースもあるでしょう。

こうした傾向には、生まれ育った環境が影響していることもありますが、極端な場合は発達障害の可能性も考えられます。ADHD(注意欠陥・多動性障害)の場合は、モノを放っておく傾向があるので、結果的に部屋が散らかりがちです。また、ASD(自閉症スペクトラム障害)の場合は、こだわりが強いため、自分の所有物を捨てることを嫌う傾向があります。

片付けられない理由3:気力や体力の衰え

親が片付けられない背景には、価値観や性格だけでなく、気力や体力が関係している可能性も。
人間は誰しも、年をとれば体力が衰えるものですが、気力もそれに伴って低下していきます。その結果、モノを動かすのが難しくなったり、掃除がおろそかになったりという変化が起こり、部屋にモノがあふれるようになります。

あなたの親は、届いた宅配物の箱や買い物袋を床に置きっぱなしにしていることはありませんか。床に直接モノを置くことが増えたら、それは片付けられなくなる兆候。早めに対策を考えた方がいいかもしれません。

片付けられない親への対処方法

このように片付けられない理由は様々ですが、片付けられない親を放置しておくと、実家がゴミ屋敷化する危険性があります。そうなれば近所の人にも迷惑ですし、親自身がモノにつまずいて転んで骨折する可能性もあり、たいへん危険な環境と言えます。さらに、親にもしものことがあった時には、遺品整理が子である自分にのしかかってきます。

親が健康なうちに実家を片付けるべく、子世代にできる具体的な対処方法を3つ見ていきましょう。

声のかけ方を工夫して親に片付けを促す

親に家を片付けて欲しいとき、ついつい厳しい言い方をしてしまっていませんか。「これゴミじゃないの?」、「使わないんだから捨てろ」、「邪魔だから片付けて」など、親の気持ちを無視した言い方では、親の方も片付けようという気持ちにはなれません。強く言われたことでむしろ頑なになってしまい、逆効果になる可能性も。

片付けられない親はモノを捨てるのに抵抗があるので、手放すことに対する否定的なイメージを取り払うようなコミュニケーションが有効です。例えば「これ、気に入っちゃった。もらっていい?」などと言って、自宅に持ち帰って処分すれば、捨てることに対して親が抱いている罪悪感をやわらげることができます。
親の気持ちに配慮した声掛けをすることで信頼関係を築き、親が前向きに持ち物を減らせるように促していきましょう。

一度に片付けようとせず少しずつ進める

一度部屋にモノがあふれてしまうと、どこから手を付けていいかわからず、片付ける気が失せてしまいますよね。そうならないようにするには、普段から整理整頓をして散らからないようにするのが一番です。日常で使うものは収納場所を決めておき、使うたびに元の場所に戻していれば、部屋は散らかりにくくなります。

すでに散らかってしまった部屋を片付ける時は、定期的に少しずつ進めるのがポイント。一度にまとめて片付けようとすると、かなりの時間と体力を使いますし、気持ちの上でも面倒になります。また、「これだけ散らかっているならもうしばらく放っておいても同じ」と思って後回しにしてしまい、余計に散らかる可能性も。
たとえば、毎週末に2時間片付けをすると決めて習慣化してしまえば、さほどストレスを感じずに片付けに取り組めるのではないでしょうか。

自力で片付けができない時は業者に頼む

自力では片付けが難しい場合は、業者に頼むことも検討してみましょう。
親にもしものことがあった場合の遺品整理は業者に頼むことができますが、そうした業者の中には、遺品整理だけでなく生前整理にも対応している業者があります。さらに、最近は「老前整理」という考え方も出てきており、健康なうちに片付けをすることの大切さが広まりつつあると言えます。

業者であれば、大きな家具から本や雑貨のような細かなものまで、雑多な不用品をまとめて回収してくれるので、とても手軽です。不用品の引き取りには費用がかかりますが、商品価値があるものは買い取ってもらうことも可能。電話やインターネットで依頼するだけですぐに対応してくれる業者もたくさんあります。

わたしたちコブツマニアでも、遺品整理や生前整理、それにゴミ屋敷の片付けを行っています。「何から手をつければいいのかわからない・・・」という方は10秒でできる簡単無料見積もりをぜひお試しください。

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まとめ

片付けられない高齢の親が増え、そのことで悩む子世代も増えています。親には安全で快適な家で暮らしてもらいたいという思いや、親にもしものことがあった時の遺品整理の負担感から、親に対してついつい厳しい言葉をかけてしまう人もいるでしょう。

親の家の片付けをうまく進めていくためには、親子の信頼関係や、日ごろからの整理整頓やこまめな片付けがポイントです。この記事で解説した親の心理を理解して、うまく片付けを促していきましょう。ただし、すでに自力では手が付けられない状態なら、業者に任せて一気に片付けてしまうことを考えてみるのもよいでしょう。

榛田圭悟の顔

監修:榛田 圭悟

これまでにコブツマニアで700件以上の遺品整理を担当。特殊清掃、リフォーム、骨董品買取など幅広い経験を重ねた上で知識を取得し、お客様に寄り添った仕事をモットーとしている。一般社団法人 遺品整理士認定協会「遺品整理士」を所持。

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