「実家が汚すぎてストレスが溜まる…」「久しぶりに帰省したらあまりの汚さに唖然とした」
片付けのお仕事をしていると、このような声をよくお聞きします。
自分ひとりの家なら、やる気さえ出せばどうにかなります。しかし、親や兄弟が共同生活している空間は、互いの協力がないと綺麗になりません。義実家の場合は余計に厄介でしょう。
放置しておくわけにもいかない、散らかった実家をどうすれば良いのでしょうか?
こんにちは。
コブツマニアの榛田(はりた)です。今回は、汚すぎる実家をなんとか片付ける方法をお教えします。
目次
実家が汚くてストレスを感じている人は多い
実家が汚くてストレスを感じている人は、決して少なくありません。
- 帰省するたびにモノが増えている
- 消費期限切れの食品がたくさんある
このような異常な光景は、久々に帰省した人を唖然とさせるようです。また、大人になってから「私の家って普通じゃなかったんだ…」と気付くケースも。
本来落ち着けるはずの「実家」が汚いとストレスですよね。配偶者の実家が片付けられていない場合は、立場的に指摘しづらいので、余計に厄介でしょう。
実家が汚い理由
実家が汚くなる理由は、個人の性格や家庭の状況などさまざまです。ここでは代表的な理由を4つピックアップしています。
- 物を捨てられない
- 収納が苦手、収納する場所がない
- 片付ける体力やエネルギーがない
- セルフネグレクトになっている
ご自身の実家や、義実家がどのタイプなのか確認してみましょう。
物を捨てられない
どんなにモノが増えても「捨てる」という発想がなく、どんどん溜め込んでしまうタイプ。特に、戦争を経験した世代は「もったいない」精神が強く、捨てられない人が多い傾向にあります。
モノが溢れ返っている現代でも、その価値観は簡単には変えられないようです。全く使用していなかったり、明らかにボロボロだったりしても「もったいない!」と言って捨てないため、一向に片付きません。
収納が苦手・収納する場所がない
収納が苦手な人は部屋を汚くしてしまう傾向にあります。また、家が汚い人の特徴として、収納場所を設けていない点も見逃せません。
- 片付ける場所がない
- 使ったら使いっぱなしで放置してしまう
- どこに何があるか把握できなくなる
- 見つけられなかったものを買い足す
- モノが増える
このようなサイクルを繰り返すため、モノが増え続けてしまいます。①の「片付ける場所がない」を解決しない限り、この悪循環からは抜けられないでしょう。
片付ける体力・エネルギーがない
片付けには想像以上の体力とエネルギーが必要になります。大掃除や引っ越しなどで、部屋を一気に片付けた時のことを思い出してみてください。かなり大変だったのではないでしょうか?
また、年齢を重ねるごとに体力は衰えるので、若い頃のように「よし!やるぞ!」と一念発起して綺麗にするのは難しくなります。
結果的に軽い掃除や整理整頓すら億劫になってしまい、やがて片付けをやめてしまうのが実情です。
セルフネグレクトになっている
セルフネグレクト(自己放任)とは、人として最低限の生活を営む上で、自分自身の管理がほとんどできない人のことです。
これは「部屋が片付けられない」という問題にとどまらず、さまざまな兆候として現れます。
- 何日もお風呂に入らない
- 貯金が全くできない
- 極端に物が捨てられない
このような状態が続いている人は、セルフネグレクトの疑いがあります。
セルフネグレクトの原因はさまざまです。たとえば、大切な人との死別やリストラ、天災のような強いストレスは一因となりえます。一方で、大きな出来事がなくても陥ることがあります。
上記の症状が強く、認知症や精神疾患が考えられる場合は、すみやかに専門の医師に相談しましょう。
家が汚いと生じるリスク
健康に悪い
長い間掃除をしていない家には、ホコリが溜まっていたり、害虫や害獣が発生したりしています。
ホコリにはダニの死骸やフン、カビなどが含まれており、皮膚炎や気管支喘息などアレルギーの病気を発症しやすくなります。
さらに、ゴキブリやハエ、ダニなどの害虫は細菌を運ぶため、免疫力の低い赤ちゃんや小さいお子さんにとっては脅威となるでしょう。
物につまづく・物が落ちてくる危険性
部屋が散らかっていると、積み重ねられた物が落ちてきたり、物につまづいて転んでしまう危険があります。ご両親が高齢の場合、転倒して打ちどころが悪ければ最悪のケースも起こりえます。
部屋が極端に汚いと、「スッキリしない」というだけでなく、人体にも悪影響があるということを認識しておきましょう。
親を説得する方法
ご両親の意見を無視して片付けるのは、トラブルのもとです。自分のテリトリーを勝手に触られて、快く思う人はほとんどいないからです。
ご両親に気持ちよく動いてもらうためには、以下の方法を試してみましょう。
- 否定的なことを言わない
- 部屋が汚いことによる危険性を伝える
- 捨てたいモノをもらって帰る
どうしても説得できない場合の対処法もあわせて解説しています。
否定的なことを言わない
「どうして片付けられないの?」「汚いから片付けてよ」など、ご両親を否定するような言葉は控えましょう。無理に片付けさせようとするのは絶対にNGです。
これらは相手の価値観を否定することにつながり、ご両親に抵抗(反抗)の意思が生まれやすくなります。そのため「捨てる」「処分」といった、ネガティブな意味を連想させる言葉も避けたほうが無難です。
ここで大切なのは「私も片付けたいから一緒にやろうよ」と寄り添うことです。意見を押し付けるのではなく、ご自身が当事者意識を持つことで、ご両親にも同じ感情が生まれ、片付けがスムーズになります。
否定的な言葉はできるだけ控え、よき理解者になることを意識しましょう。
部屋が汚いとさまざまな危険があることを伝える
先述のように、部屋が汚いとさまざまな危険があります。たとえば、モノにつまずいて怪我したり、ホコリが溜まってアレルギー症状が出たりするのが代表的です。
とはいえ、いざ本人に伝えても「私は大丈夫だから。」と突っぱねられてしまうことも珍しくありません。
そんな時は「子どもにアレルギーがあるから心配。」「実際につまづいて転びそうになった」など、本人以外にも影響があるということを伝えましょう。
特に、小さなお子さんがいる場合は「この家で子どもに何かあったら・・・」と伝えるのが効果的です。ご両親もお孫さんには会いたいでしょうから、考え直してくれやすくなります。
捨てたいモノをもらって帰る
捨てたいモノをもらって帰るのも効果的です。たとえば、「これ、もらっていい?」と聞いて持って帰る方法が代表的です。
もったいない精神が強いご両親であれば、「あなたが使いたいなら…」と譲ってくれることもあります。一気に片付けることはできませんが、多少は物量を減らせるでしょう。
どうしても説得できない場合は・・・
とはいえ、どれだけ説得しても片付けてくれない場合もあります。片付ける気がない人をその気にさせるのは至難の業です。
見えないところからこっそり片付けていく
両親を説得できなければ、見えないところからこっそり片付けていくというのも手です。部屋に物が溢れ返っている人の多くは、どこに何があるかなどを把握していません。
説得を続ける傍ら、押し入れにしまっている荷物や、ずっと放置されている家具を順番に運び出しましょう。この方法で片付けを成功させた方もいます。
ただし、片付けているところを見られるとトラブルになりかねないため、実行するときは十分にご注意ください。
実家を片付けるコツ
ここからは実家を片付けるコツを4つ紹介します。
コツ1. とにかく物を減らす
片付けにおいて整理整頓も大切ですが、物であふれ返っている家はとにかく量を減らしていくことを意識しましょう。
仕分けの際は「必要かどうか」ではなく、「使っている・使っていない」で判断すると捨てやすいです。
捨てるかどうか迷ったら、残しておくのではなく捨ててしまいます。「残す」という選択肢があると物が減らないので「迷ったら捨てる」を徹底して作業しましょう。
コツ2.思い入れのあるものは最後に片付ける
どんなにガラクタのように見えても、思い出のこもった品は捨てがたいものです。それ自体に価値がある・ないの問題ではありません。
しかし、それが原因で生活に支障が出てしまっては本末転倒ですよね。また、思い入れのあるものは捨てるかどうかの判断にも時間がかかります。
最初に手をつけるとなかなか作業が進まないので、思い入れのある品は最後にしましょう。その頃には処分に慣れてきているでしょうから、判断もしやすくなっているはずです。
コツ3.売れそうな品物は買取に出す
実家の片付け中に、売れそうなものが出てきたらラッキーです。以下の方法を試してみましょう。
- リサイクルショップに持ち込む
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 買取業者に依頼して自宅まで来てもらう
どんな商品が売れるのかわかりづらいと思うので、代表的なものをピックアップしました。
- コイン
- 切手
- フィギュア
- 昔のおもちゃ
- 鉄道模型
- 時計
- カメラ
- ゴルフクラブ
- レコード
- 洋酒
- ブランドバッグ
該当する商品があれば、査定に出したり出品したりしてみましょう。
商品が売れたときは、ご両親に「◯◯がいくらで売れたよ」と報告してあげてください。片付けることがお宝探しのようで楽しくなり、モチベーションも上がります。
コツ4.不用品回収業者を利用する
ゴミが多いと片付け作業は重労働になります。 また、片付け始めると、ずっと使っていない家電や、押し入れにしまっていた健康器具など、重くて運び出せないものがたくさん出てきます。
自分ひとりでは対処できないときは、思い切ってプロの片付け業者に依頼してみましょう。業者なら重くてかさばるものも運び出してくれますし、ほとんどの作業が1日で終わります。
また、買取も行っている業者であれば、処分したい物の中に売れるものがあれば買い取ってくれます。価値のある商品が見つかれば、片付け作業にかかる費用の足しもなります。
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まとめ
実家の片付けは想像以上に大変ですが、生活のためにも早めに、かつ一気に片付けるのがおすすめです。大きい家具や家電がたくさんあって自分たちだけでの片付けが難しい場合は、プロの片付け業者に依頼しましょう。
実家の片付けにお困りでしたら、わたしたちコブツマニアにご相談ください。
「依頼する気はまだない。」「両親が説得に応じてくれないけれど、ちょっと話を聞いてみたい・・・」といった相談も大歓迎です。
ぜひ、わたしたちをお役立てください。
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