特殊清掃って何をするの?遺品整理との違いは?実際にあった特殊清掃の例もご紹介

孤独死などで家族が亡くなった場合、部屋の状況によってはいわゆる”特殊清掃”というものが必要になります。賃貸で大家さんに原状回復を求められたら、自分たちはどうすれば良いのでしょうか?

こんにちは。大阪で月間380件以上の遺品整理や特殊清掃のお手伝いをしているコブツマニアの遺品整理士・原田です。「特殊清掃」では具体的に何をするのか、実際に行った特殊清掃の具体例を交えて解説していきます。

特殊清掃で行うこと

特殊清掃ってそもそも何?

人が亡くなっていた場所など、原状回復するために必要な専門的な作業を「特殊清掃」と言います。事件現場や自殺、孤独死で亡くなってから発見が遅れた場合など人の死後、部屋には血液や体液、臭いがすぐに充満してしまいます。検死のためご遺体そのものは警察によって運び出されていますが、部屋や家具などはそのままです。そのような部屋の臭いや染みは市販の洗浄剤などでは簡単に消せません。
人が亡くなっていなくても、ゴミ屋敷で生ゴミが溜まっている家などの場合も一般的な”掃除”では元通りにできません。血・体液・死臭・害虫を伴うような部屋で特殊清掃作業員が消臭・除菌作業などを行います。

特殊清掃でやること

特殊清掃で行う主な作業には、
消毒作業/不用品処分/特殊清掃/害虫駆除/消臭/オゾン消臭・脱臭・除菌
があります。

1. 消毒作業
感染症などの予防のために清掃の前に部屋の消毒を行います。
2. 不用品処分
家電や家具などの不用品を運び出します。部屋に残しておきたいという場合は、マスキングテープなどで覆って作業していきます。
3. 特殊清掃
壁や床に染み付いた血液や体液を特殊な洗剤で取り除いて行きます。床下まで染み込んでしまっている場合はフローリングや畳を剥がすこともあります。
4. 害虫駆除
死後時間が経過するほど死臭が蔓延し、ハエやウジ、ゴキブリが大量発生します。卵を産んでどんどん繁殖してしまうため、増えないようにしっかりと元から駆除します。
5. 消臭
死臭は消臭剤などでは完全になくならないため、臭いの元となる成分を薬剤や機材を使用して分解します。

床下まで染み込んでしまっていてフローリングや畳を剥がした場合、その後その張り替え作業やハウスクリーニングまでしてくれる業者もいます。

特殊清掃は自分だけでは出来ない

大変な作業が多い特殊清掃。もちろん、自分だけではできません。
わたしたちプロでも、特殊清掃が必要な場所へ向かう際は防護服を着用して万全に準備してから作業に取り掛かっています。通常の掃除と同じ要領で行おうとすると、故人がB・C型肝炎HIV、結核、下痢症などの重大な感染病を患っていた場合などにウイルス感染してしまう可能性があります。
「次の人が住める状態に原状回復してください。」と大家さんに言われても、危険ですので決して自分一人で行おうとしないでください。

遺品整理と特殊清掃の違い

「遺品整理」と「特殊清掃」を混同されている方もいらっしゃいますが、 「遺品整理」は故人の遺したものを片付けることで、特殊清掃はその名のとおり「清掃」です。 ただし一般的な”掃除”ではなく、「特殊な方法での作業が必要な現場の清掃」のことを言います。

遺品整理と特殊清掃の繋がり

特殊清掃を専門に行っている業者であれば基本的には「清掃作業」のみで終わりますが、 特殊清掃を請け負っている遺品整理業者に頼めば、清掃作業とあわせて残すものの仕分けにも対応してもらえます。
「通帳を探して欲しい」「骨董品があったら残しておいて欲しい」といった要望にも応えてくれるため、「自分では清掃作業ができない状況だが必要なモノが部屋の中に残っている」という場合は特殊清掃のできる遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。

特殊清掃作業を行っていない遺品整理業者は多いため、部屋の状況を説明し、どこまで作業してもらえるか確認してから依頼しましょう。

特殊清掃した部屋の遺品はほとんど買い取れない

買取のできる遺品整理業者であれば、 本来であれば清掃を行った後に遺品整理という流れになりますが、 死後日数が経過してしまっているような状況だと死臭と呼ばれる臭いが付着してしまっているため新しい電化製品などであってもほとんど買取(リユースやリサイクルも)できません。

特殊清掃が必要な例

先にも述べたとおり、孤独死や自殺、事件などで亡くなり一般的な”掃除”では原状回復が難しい場合に特殊清掃が必要になります。ここでは実際にわたしたちが行った特殊清掃の具体例をご紹介します。

実際にあった特殊清掃ご依頼例

「アパートで一人暮らしの父親が孤独死」
40代男性からのご依頼

先日、「近くのアパートに住んでいる父親が亡くなった」と特殊清掃のご依頼をいただきました。近くに住んでいるという安心感で、少しの間なら連絡がなくても特に気にしていなかったようです。近所からの「異臭がする」という通報で亡くなっていることが発覚。死後13日が経過している状態でした。布団の上で亡くなっていたご遺体は腐敗が進んでおり、とてもじゃないけれど自分は部屋に入れないということで、相続に必要な通帳や印鑑を探して欲しいとの依頼も受けました。
ご遺体のあった場所は血や体液が染み込んでいたため清掃が大変でしたが、それ以外の場所はとてもきれいに片付いており、死の直前まで普通に生活できていたことが伺えました。

意外かもしれませんが、一人だけで十分生活できるような人が突然亡くなって、孤独死でなかなか発見されないことの方が多いのです。デイサービスや介護を受けているような方は亡くなってもすぐに気付かれるため、特殊清掃が必要な状態まで放置されることはほとんどありません。

孤独死

わたしたちにご相談いただく特殊清掃で一番多い理由が「孤独死」によるものです。このデータからも分かるとおり、孤独死で亡くなる方の数は年々増加しています。

東京23区における一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死亡者数

引用元:東京都福祉保健局東京都監察医務院「東京都23 区内における一人暮らしの者の死亡者数の推移」

さらに高齢者のみならず、晩婚化、未婚化が進み若い人の自然死による孤独死も増えています。孤独死で亡くなると必然的に発見が遅れ、近所から「異臭がする」などの通報で発覚することが多いため特殊清掃の対象となります。 自らがこのような最期を迎えるなんて誰も想像もしていないでしょう。しかし現実に社会と繋がりを持たずに独居する人が増えており、それに伴い特殊清掃の需要も高まっているんです。

料金相場

結論から申し上げますと、特殊清掃に料金相場はありません。
業者によって料金体系が異なりますが、多くの業者がホームページにこのように”特殊清掃:30,000円〜”や、間取りごとの料金、作業内容ごとにかかる料金を表記しています。
しかし実際のところ、これらはかなり大まかな目安にしかなりません。なぜなら、汚染・腐敗の進行具合やどの程度修復が必要かによって費用が大きく変わってくるためです。
「この状況だと【床の張り替え】と【消臭剤・除菌剤の散布】が必要そうだ」と依頼者がひと目見て分かれば良いですが、そういう訳にもいきませんよね。わたしたちも、電話口でお部屋の状況をお伺いしただけでは正確な金額をお伝えすることができません。

例えば、孤独死で発見が遅れた場合、死後経過日数が1週間以上だと、50万〜300万円程度かかります。これだけ差があれば相場とは言えませんね。特に夏場だと腐敗の進行が早いため、数日の経過で数十万円変わることもあります。
「特殊清掃を依頼したら100万円請求された!ぼったくりではないか?」
とご相談いただくことがあるのですが、実際にお部屋にお邪魔して見積もりを取ると、妥当な金額だったりします。特殊清掃を依頼する機会はなかなかないどころか、相場感もないため「ぼったくりだ!」と感じてしまうのも無理はありません。ですが、特殊清掃は決して簡単な作業ではありません。安価で済ませるのは難しいでしょう。

相場感がない分、会社によって料金が大きく変わることがあるので、見積もりを依頼した業者の提示額に納得できない場合は他にも何社かに見積をとってみましょう。

遺品整理/特殊清掃業者の選び方

特殊清掃と遺品整理の両方をやっている業者の中には遺品相続や不動産売却についても精通していて、相談に乗ってもらえる業者もあります。

良い業者の特徴

電話対応が丁寧
業者選びの際に、まずは電話で依頼した時のスタッフの対応をしっかり見ておきましょう。遺品整理や特殊清掃といった専門的な知識を要する内容できちんとした対応をしてくれない場合は、部屋に来るスタッフの対応もよくない場合があります。
見積が無料
見積の際にお金が発生するような業者には注意が必要です。料金の有無については電話口でしっかりと確認しておきましょう。
作業実績がある
お客様先への訪問・作業実績がある会社は信用できます。ホームページに作業実績や年間・月間の作業件数が記載されている場合が多いので、確認してから依頼するのがおすすめです。
消臭作業までしっかりとやってくれる
一言で”特殊清掃”と言っても、業者によってできる作業内容が異なります。予めどこまで出来るか確認しておかないと、最終的に消臭・脱臭作業のみ別業者に依頼しなければならないということにもなりかねません。

わたしたちコブツマニアも特殊清掃に加えて遺品整理や遺品の買取、ハウスクリーニングのサービスまで幅広く行っています。「まだ依頼する予定はない」という段階でもOKです。「少し話を聞いてみたい・・・」と言ったちょっとしたご相談だけでも大歓迎。一度お電話ください。
0120-840-133(通話無料)

安すぎる業者にはご注意を。

見積もりで提示される金額が安すぎる場合、最終的に原状回復してくれなかったり、あるいは作業中にどんどん追加料金を提示されることもあります。 出来るだけ安く済ませたいという気持ちはありますが、 「結果的に相場よりも高くなってしまった」なんて話もありますので、安すぎる金額を提示してくる業者には十分注意しましょう。

まとめ

ご家族が亡くなったらお辛いですし、すぐに判断できないことも多いですよね。ですが、人が誰にも知られずに亡くなった場合、時間が経てば経つほど臭いや消せない染みなど色々なものが残ります。どうしたら良いかわからない時は出来るだけ早めに業者に相談しましょう。特殊清掃を行っている遺品整理業者なら、遺産相続周りや不動産売却などの難しい手続きの相談にも乗ってくれます。
特殊清掃が必要な場合は、わたしたちコブツマニアをお役立てください。

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